めまいや立ちくらみが頻繁に起きる。
直ぐに動機がしたり、顔色が悪く疲れや
すく、やる気が起きない。こんな症状無
いですか。
貧血でも低血圧でも又冷えがひどくても
こんな症状は起きますね。貧血とその他
の症状とは根本的に異なります。
貧血は血液検査をすれば分かります。
赤血球やヘモグロビン(血色素)の量の
どちらかでも減った状態を貧血と言いま
す。
貧血の多くの方が体内に鉄が足りなくて
ヘモグロビンが作れない貧血です。鉄欠
乏性貧血と言われています。
貧血 正常
男性 赤血球数 400万個以下 470万個
ヘモグロビン 12.5g/dl以下 16g/dl
女性 赤血球数 350万個以下 430万個
ヘモグロビン 11.5g/dl 以下 14g/dl
貧血に似て貧血と異なる起立性低血圧が有り
ます。急に立ったために、一時的に脳の血液
循環が悪くなり貧血に似た症状を呈します。
これは脳が貧血状態の症状になっただけで
す。血液の成分が足りなくなった訳では有
りません。
貧血は女性に多いのには訳が有ります。
女性は生理現象、妊娠、出産、授乳など出
血して鉄分を失う事が多いですね。
女性は過度なダイエットをしたり、甘い物、
果物などでお腹を満たして蛋白質、緑黄色
野菜、海藻等が足りなく鉄分不足になる人
も多いですね。
鉄分を補ったり貧血の手当てをしても解消
されない貧血に慢性腎臓病が原因の貧血が
有ります。聞かれた事有りますか?
この貧血は尿の老廃物を濾過する糸球体の
目詰まりにより腎臓機能が低下する事から
始まります。
・
慢性腎炎は慢性炎症より起こります。
慢性炎症は始め、何の症状も有りません。
静かに静かに進行します。
次の腎機能の検査値に気を付けてみて下さい。
Cre(クレアチン)1.1以下、BUN20以下、
eGFR60以上
この検査値をクリアしていますか?
特にこの数値が3ヶ月以上Cre,BUNは低下し続
けeGFRは上昇し続けたら出来るだけ早くに
食材と食事に気を付けて下さい。
カリウム、塩分、タンパク質の摂りすぎに
注意した食事を摂りましょう。
食塩 3~6g/日 9gは越えない
ダシを効かせて塩分を減らしましょう
カリウム 2000mg以内1日
2200mgは越えない
蛋白質 体重×(0.8~1.0)g/日
体重×1.0 g/日 を越えない
エネルギーが無いと活動する事、身体を回復
させる事も出来ません。お米、うどん、そば
など炭水化物や鳥のもも、豚ももやヒレ肉、
青魚や卵などで量に気を付けて摂りましょう。
慢性腎臓病は早くに手を打たないと炎症が
進んで戻れなくなってしまいます。その結果
透析に成ってしまう方が年々増加しています。
慢性腎臓病を作る原因は慢性炎症によるもの
です。慢性炎症は微小循環(毛細血管)の流
れの悪さが大きな原因になります。
慢性炎症を引き起こすLPS
(リポポリサッカライド)は
大腸菌を始めとする超悪玉菌によって産生さ
れます。
いつもお話ししておりますが、腸内細菌の
バランスは本当に大切な事がお分かり頂け
ましたでしょうか?
善玉菌優位にしておく事は本当に大切ですね。
腸管免疫の事は以前投稿しておりますので
【生涯現役シニアのあなたにエール】を参照
して下さい。
今回は慢性腎臓病におけるカリウムの減らし
方についてお知らせです。
肉、魚、野菜、果物など生物であれば全ての
物にカリウムは含まれています。
カリウムを減らす方法は水で晒したり、湯で
こぼす事をお勧めします。なるべく断面が大
きくカリウムが出やすいように切ります。
茹でた時のカリウム除去率
東邦大学 栄養部 【栄養素の名】引用
野菜(根菜類)ごぼう、にんじん、など
20%~50%減
(葉茎類)ほうれん草、キャベツなど
約46%減
(果菜類)カボチャ、おくらなど
14%~40%減
きのこ類 30%減
いも類 約15%減
水の量は2.5~5倍量で茹でた。
かぼちゃ、いも類、とうもろこし、豆類
は茹でてもカリウム減りにくい。
水晒し時のカリウム除去率(目安)
東邦大学 栄養部【栄養素の名】引用
野菜 葉茎菜類(キャベツ類) 9%減
短冊切りで12倍量の水で晒す
根菜類(玉ねぎ等) 約41%減
薄切りで約12倍量の水で晒す
茹でたり、晒したりした後はしっかりと水
を切りましょう。水に晒す時は途中で水を
変える。
カリウムは水に溶ける性格です。電子レン
ジ、オープン、蒸し料理ではカリウムはほと
んど減らないので注意して下さい。
植物だけでなく動物もカリウムが有ります。
茹でこぼして使えるものは茹でこぼします。
茹でこぼせないものは量を加減しましょう。
慢性腎臓病(CKD)になると貧血になる理由を
お知らせします。
赤血球を増やすホルモンにエリスロポエチン
があります。このホルモンは腎臓にあり腎機
能が低下するとエリスロポエチンが作られる
のも減ってしまいます。
その結果、赤血球が作られのも少なくなり貧
血が起きてきます。この様にして起きた貧血
を腎性貧血と言われています。
貧血は鉄欠乏性貧血にしても腎性貧血にして
もゆっくり進行します。ゆっくり進行すると
いう事は貧血の症状があっても気が付かない
内に病気が進んでいることが問題です。
疲れやすかったり、めまい、立ち眩み、動機、
息切れ、食欲不振、顔色が悪いなどの症状を
感じたら血液検査を直ぐにして下さい。
腎臓が私達にしている役割です
①老廃物を尿として排出
②尿を出す事とで体内の水分調整をする
③身体の中で使う電解質バランスをとる
④血圧調整、赤血球の産生に必要なホルモン
が作られる
⑤ビタミンDの活性化をする
この様に腎臓は私達が生きていく上で無くて
はならない臓器です。一旦悪くなったら元に
戻すのが大変な臓器です。
検査数値を気にして見て下さい。毎月数値が
少しずつ上がったり、数値が基準値の上限を超
える様になったら食事を見直しましょう。
この時点では健康体を取り戻せます。この時は
症状が在りませんので見過ごしてしまいがちで
すが食事の見直しを是非頑張って下さい。
気になる方はご連絡下さい。ご相談頂いた方と
ご一緒に食事の見直し、健康の見直しをして元
気に過ごして頂きたいと願っています。
初回はFBメッセンジャーでご連絡ください。
まました薬局
薬剤師・子宝カウンセラー指導士
渡辺 美恵子
TEL 0465-74-3393
FAX 0465-74-3804
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