あなた又はご家族でアレルギーでお困り
の方はいらっしゃいませんか？
現代病と言われるぐらい、本当に多くの
方が悩んでいらっしゃいます。
もしアレルギーでお困りでしたら、記事
をお読みください。出来るだけ分かり易
くお知らせする積りです。
アレルギーと言っても原因は色々あります。
中でも食物、薬物、金属、ほこり、ごみ、
花粉、ダニ、ハウスダスト、動物の毛、等
が多く見られます。
アレルギー物質によって発症する症状も皮
膚炎、蕁麻疹、鼻炎、喘息、発熱等色々な
症状で現れます。
色々な症状を起こすアレルギー反応とは何
んでしょうか？
本来、身体を守るためにある免疫反応が、
過剰に起きてしまい異物で無いものまで排除
しするために起こる反応を言います。
あなたの困っているアレルギーは何ですか？
これからの季節に多いアレルギー性鼻炎の中
の一つに杉花粉による花粉症が有ります。
今回は花粉症を例にとってお話しします。
花粉症は季節によってヒノキ、イネ、白樺、
ブタクサ、ヨモギ・・・など色々な植物が
アレルギーの原因を作っています。
花粉症で鼻水が出たり、涙が出るのは害の無
い花粉を異物と勘違いして身体から花粉を追
い出そうとした結果です。
症状としては
鼻 くしゃみ、鼻水、鼻づまり, 鼻の中
の痒み、
眼 痒み、ゴロゴロする、まぶしい、充血
涙目、目ヤニ、目がはれる
その他 喉が痛い、喉が痒い、咳、頭痛、
不眠、発熱、だるい
どうして害の無い花粉を異物と見てしまう
のでしょうか?
現代は衣食住がすっかり洋風化してしまい
ました。衣類は化学繊維が多くなり、食事
は肉、油脂、砂糖、乳製品、添加物、合成
保存料が多く使われています。
アレルギー疾患で悩む人はここ数十年間で
すごい勢いで増えており、生活環境の変化
に並行しています。
住まいは通気性の良い日本家屋から密閉性
の高いマンションに変化しました。
その上大気汚染による、大きな問題があり
ます。
車からの排気ガス、工場からの煤煙、外国
からの黄砂等、生活環境の変化がアレルギ
ー疾患の大きな原因になっています。
アレルギーを本当に治したいですか？
そのためには衣食住からの改善が必要にな
ります。しかし衣食住全てを見直す事は難
しいですね。
その中でも、食事は大きな原因になります
ので、食事と腸管免疫についてお話しさせ
て頂こうと思っています。
口から始まる消化器官は食道、胃、小腸、
大腸と一本の管で出来ています。ちくわ
の様なものです。皮膚と同じ様にいつも
外界の敵にさらされています。
その為、敵から身体を守るために小腸の粘膜
面には、広大な粘膜関連リンパ組織が作られ
ています。パイエル板と言われています。
パイエル板の構造は他のリンパ節と異なり
ます。マッチ箱のようなリンパ小節が集ま
っている上皮細胞の間にM細胞（橙色）が
有ります。
M細胞は異物を直接粘膜内に誘導して免疫
細胞 のマクロファージの仲間 (樹状細胞）
に渡し処理してもらいます。パイエル板の
名前は発見者でスイス人の医師の名前です。
小腸は身体全体の免疫細胞の内７０％集ま
る場所です。
このパイエル板のリンパ組織が正常に働く
事は、アレルギーを改善するために、とて
も重要な事です。腸が免疫の中枢と言われ
るゆえんでもあります。
パイエル板にあるM細胞が異物を除去する
最初の入り口です。
腸管での免疫反応の流れは【上図参考】に
して下さい。
Ｍ細胞が異物をつかまえ、M細胞のす
ぐ下にあるマクロファージの仲間
（樹状細胞）に異物を渡します。
樹状細胞は異物を受け取り、異物がど
んなものか貪食します。貪食すること
によって分かった異物の特徴をヘルパ
ーT細胞に伝えます。
ヘルパーT細胞はB細胞に抗体を作ら
せB細胞は異物の抗体を作り、腸管粘
膜や体内に抗体が分泌されます。
その結果、異物の体内感染を阻止出来、
異物の毒素を中和したり出来るのです。
この仕組みには、腸内細菌も深く関わって
います。1000種類1000兆個の腸内細菌が
現在ある事が分かっています。
免疫細胞と腸内細菌が協力して外敵から
あなたを守っているのです。
免疫機能は自分であるか自分でないか
を選別する事が重要な役割です。
それは自己、非自己と言われています。
腸管に入ってくる食べ物は腸にとって
は非自己です。その為本来は腸のバリ
アで防がれ食べ物の栄養は体内に入っ
ていけません。
バリアが完璧だと人間は生きて行く事
が出来なくなりますが実際は腸が有益
と判断した時は受け入れてくれます。
この事は経口免疫寛容と言われていま
す。腸間免疫の重要な働きです。
これまでお知らせした免疫力には、腸
内細菌が深く関わっていることお伝え
してきました。
そして腸内細菌の種類と数を増やす事
によって腸内細菌を強力にすることが
できます。
その上で、腸内細菌の餌である穀類や
野菜、豆類、果物などの植物性食品
を摂取する事と発酵食品を多く摂る事
で強い腸内有益菌が育ちます。
逆に、食品中の防腐剤や添加物は腸内
細菌を弱らせたり、殺したりします。
これらの成分が入っている食品は摂ら
ない様にする事も大切です。
悪玉菌優位が健康に悪いのは当然ですが、
有益菌ばかりでも健康になれません。悪
玉菌がある程度いないと有益菌は腸に居
つか無いで出て行ってしまいます。
悪玉菌は必要悪なのです。腸内有益菌を増
やし、腸内有益菌と悪玉菌の割合が２対１
になるように出来れば免疫細胞も元気にな
ります。
その結果アレルギーも上向いて楽になって
いくと思います。腸管免疫が上がったら次
にストレスを軽くする事が重要になります。
ストレス（自律神経）の問題はアレルギー
にとっても健康になるためにも大きな原因
になります。
ストレス（自律神経）を鍛えるために簡単
に出来る事が有ります。
①大声で腹から笑う事です。
始めは作り笑いでも大声で笑って下さい。
一人より二人で顔を見て笑いましょう。
はっ、はっ、はっ、はっ、
はっ、はっ、はっ、はっ、
はっ、はっ、はっ、はっ、
笑ってるうちにお互いの顔をみて本物の
笑いになってゆきます。
何度かやっている内に一人でも笑える様
になってきます。
②適度な運動をする。
毎食後30分して腿を少し上げて足踏みを
5分～30分して下さい。始めは無理をしな
いで出来る範囲でして下さい。
(数分から始めて下さい。）
かかとからドスンドスンと足を下ろさな
いで下さい。出来る方はスクワット運動
も併用して下さい。
③自然に触れ合う
川、湖、滝などマイナスイオンが一杯
ある所でアルファ波を体いっぱい浴び
て下さい。森林浴も良いです。
高原、ハイキング、山等綺麗な景色と
空気を吸って、適度な運動とで心を開
きましょう。自分の環境を変えましょ
う。
④何事もポジティブに考える。
してしまった行動は、悔やんでも元に
は戻りません。どうしたら次に生かせ
るかを考える様にしましょう。
①、②、③の事とが出来る様になると
考え方も自然に変わってきます。
まずは自分の行動を変える事から始め
ましょう！ストレスも楽になります。
腸管免疫を上げることも、ストレスを
感じなくする事もするのは自分です。
健康になるとの意識をいつも持って行
動して下さい。
参考資料
【腸内細菌がいない無菌マウスについて】
腸内細菌がいない無菌マウスでは消化で
きない餌がたまり盲腸が肥大してしまう
と言われています。
又、免疫組織のパイエル板の発達も無い
ため、リンパ球の数も種類も通常マウス
と異なり少なくなり、抗体を作る細胞も
少なくなります。
食べ物など腸が有益と感じた時、受け入
れてくれる経口免疫寛容も働きにくいた
め、食べ物も受け入れられなくなり生き
ていけなくなります。
腸内細菌はあなたがが生きていく為にど
んなに重要な事かお分かり頂けました事
と思います。
ここまでお読み頂いたあなたは腸内細菌
が育たない様な食事をする事が如何に
アレルギーを始め健康を害するかお分か
り頂けましたでしょうか。
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まました薬局
薬剤師・子宝カウンセラー指導士
渡辺 美恵子
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